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カフェテリアプランとは?メリット・デメリット等をパッケージと対比で解説

カフェテリアプラン

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カフェテリアプランについて良くある疑問
~このページで解決します!~
カフェテリアプランって何?
福利厚生サービスの提供手段の一種です。会社がカスタマイズした福利厚生サービスリストの中から、従業員が各々自由に利用サービスを選択出来ます。

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パッケージプランとの違いは?
パッケージプランは、予めパッケージ化された福利厚生サービスリストの中から、利用サービスを選択することになります。企業独自のサービスをサービスリストに含めることが出来ません。

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カフェテリアプランのメリット・デメリットを教えてください。
最大の特徴であるカスタマイズ性が、メリットとデメリットの両方を生み出しています。

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【2019年最新】 ▼ 士業のチカラおすすめの福利厚生サービス

目次
カフェテリアプランとは?

カフェテリアプランとは

「カフェテリアプラン」とは、福利厚生の提供手法の一つです。

そもそも「福利厚生」とは会社が社員のために整備するサービス全般のことを指します。
代表的な福利厚生サービスとしては、交通費支援、家賃補助、医療補助、社食の整備、育児支援サービス、社員割引などが挙げられます。

このような福利厚生サービスは基本的に全ての従業員が受けることが出来るサービスです。

しかし例えば育児支援サービスなどは、子育てをする予定のない従業員にとっては必要のないサービスです。
社食にしても、自炊してお弁当を作っている従業員からすれば必要のないサービスかもしれません。

このような従業員からすれば、自分が受けられない/必要のない福利厚生サービスがあることによって、不平不満を感じることもあるでしょう。育児支援サービスや社食は必要ないから、その分家賃補助額を増やしてほしいということがあるかもしれません。

当たり前ですが従業員には一人一人個性があります。新卒社員からベテラン社員がいますし家族構成もバラバラですから、各々が必要とするサービスが異なるのも当然ですよね。

そこで、社員全員の満足度を高めるために全ての従業員が、同じ金額分だけ、自分の好きな福利厚生サービスを受けることが出来れば良いと思いませんか?

それを実現するのが、「カフェテリアプラン」という福利厚生サービスの提供手法です。

カフェテリアプランの仕組み

カフェテリアプランでは、様々な福利厚生サービスを利用するためのポイントを従業員に配布します。
従業員は貰ったポイントを使用して自由に利用サービスを選ぶことが出来ます。

カフェテリアプランの仕組み

ただし、ポイント配布の仕組みを自社で開発して運用することは極めて難しそうですよね。また、せっかくポイント制度を導入してもポイントを利用できるサービスが少ないと意味がありません。そのため「カフェテリアプラン」という場合は、殆どの場合で外部の福利厚生サービス会社にアウトソースすることを前提にしています。

アウトソース先の会社が持っている福利厚生サービスと、自社の家賃補助、医療補助、育児支援サービスなどを組み合わせてサービスリストを作成し、従業員はそのリストの中から好きなサービスを選んでポイントを使って利用するのです。

カフェテリアプランのアウトソーシング仕組み

これで、例えば子育てをしない従業員であれば、育児支援サービスにポイントを使用せずにその分のポイントで家賃補助の充実やその他のサービスを利用することが出来るというわけです。

パッケージプランとの違い

福利厚生サービスをアウトソースする場合、パッケージプランとカフェテリアプランの違いが分からず混乱する方も多くいらっしゃるかと思います。

パッケージプランでは福利厚生サービス代行業者が予め用意している福利厚生サービスの中から、従業員が自分の好みのサービスを選んで利用します。

ポイントは「予め用意されている福利厚生サービスの中から」という部分で、企業毎に内容が異なるサービス(家賃補助や通勤手当等の支給額が会社に依って異なるものや、独自の育児サポート、社員割り等)は含まれていません。
そのため、育児サポートを受けない代わりに他の福利厚生サービスを他の従業員より手厚く受けたい、というような希望は叶いません。

一方で、スポーツクラブの割引や各種レストランの利用料割引などの一般的で人気の福利厚生サービスはパッケージプランで利用できますので、それを目的にカフェテリアプランを導入する必要はありません。
単純に従業員に豊富な福利厚生サービスを届ける目的であれば、パッケージプランの導入で十分でしょう。

カフェテリアプランとパッケージプランの違い

ここまで、カフェテリアプランの概要を解説してきました。ここからはカフェテリアプランのメリット/デメリットを確認しましょう。

メリット

自社の独自の福利厚生サービスを利用できる

カフェテリアプランにおいては、以下の種類のサービスを組み合わせてサービスラインナップを構成することが出来ます。

・自社で既に導入しているサービス
・アウトソース先の企業が持っているサービス
・自社用にカスタマイズした新たなサービス

企業に本当に必要な福利厚生サービスは企業毎に異なるはずですから、自社の状況や環境に合わせた最適な福利厚生サービスを構築してサービスラインナップに追加できることは大きなメリットです。

従業員の多様なニーズに答えられる

従業員数の多い大きな会社では特にですが、従業員には様々な人がいます。高校や大学を卒業したばかりの若い社員もいれば、定年を間近に控えた大ベテランの社員もいるでしょう。両者が同じ福利厚生サービスを求めているかといえばそうではないですよね。

異なるライフステージにいる従業員は、それぞれの多様なニーズを持っているはずです。誰かのニーズを満たして、誰かのニーズは満たさないとなれば、不平不満も溜まってしまうでしょう。

カフェテリアプランであれば、従業員が各々の好みに合わせて福利厚生サービスを選べるため、多様なニーズに平等に答えられます。

福利厚生費の管理が容易に

従来ですと、福利厚生費を管理するためには従業員の福利厚生サービス利用状況を把握する必要がありましたが、カフェテリアプランにおいてはサービス利用状況に関わらず事前にポイントとして福利厚生費を計上することになりますので、福利厚生費用の管理が簡単になります。また、ポイントの管理もサービスの利用状況等も簡単に把握できるので、従業員から人気のない福利厚生を見直したり逆に新しい福利厚生を追加したりと、福利厚生サービス内容もカスタマイズがしやすくなります。自社の福利厚生を継続的に改善していきたいのであれば非常に魅力的なポイントでしょう。

採用力を上げる

優秀な人材を獲得することは、企業経営において非常に重要です。採用時に候補者が重要視する一つのポイントとして福利厚生の手厚さがあります。充実したカフェテリアプランの福利厚生は、採用時にアピールできるポイントになるでしょう。

ポイントの利用期限があり、福利厚生サービスの利用率が上がる

パッケージプランの場合、せっかく従業員の人数分の利用料を支払っているのに中々使われないという勿体ないことになる場合があります。

カフェテリアプランでは、ポイントに有効期限が定められていることが多く、従業員は有効期限内にポイントを使用して福利厚生サービスを受けることになります。従業員にきちんと利用方法を浸透させることが出来ればポイントの使用期限があることで従業員が福利厚生サービスを今よりも活用するようになるでしょう。

従業員が福利厚生を意識する

従業員のために導入している福利厚生ですが、従業員が明示的に意識する機会は少ないです。せっかく従業員のために行っていることが、当の従業員に気づいてもらえないのは残念ですよね。

カフェテリアプランであれば、従業員が主体的に福利厚生サービスを選択できますので、福利厚生に対して関心を持ち、会社のサポートをより意識してもらえるでしょう。

デメリット

導入に手間がかかる

カフェテリアプランの仕組みに関しては既に少し言及したのでお分かりかと思いますが、カフェテリアプランの導入にはポイントの付与や管理のシステムが必要です。システム開発を自社で行うことは非常にハードルが高いため、ポイントシステム及びポイントを利用できるサービスのプラットフォームまで、全てをアウトソーシングすることが現実的です。

また、一気通貫でアウトソーシングするとしても、既存福利厚生サービスの整理やカフェテリアプランメニューの検討/決定など、導入の手間はやはり発生します。
強い目的意識がなく手早く福利厚生サービスの導入を検討しているのであれば、パッケージプランの方が利便性が高いこともあるでしょう。

パッケージプランを導入するよりも導入への手間は多くなることが殆どです。

プランの見直し

カフェテリアプランを導入する上で、プランの充実は欠かせません。従業員が自由にサービスを選択するためにも、多様なサービスラインナップが必要でしょう。

また、それに伴って、定期的に利用出来るサービスラインナップを更新する必要があります。その時々に合わせて最適なサービスセットを用意することが重要です。

割高

パッケージプランに比べて割高になることが多いでしょう。

従業員の満足度が上がることは会社にとって大きなメリットですが、そのためにいくらでも支出を増やすわけにはいきません。コスト計算をして、自社に適したプランを選択することが大事なポイントです。

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